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約束
2007年08月07日(火)
思い起こせばいつもシミュレーションしていたように思う

いつか来るお別れの日
その時取るべき行動を考えては打ち消すの繰り返しの中で
徐々に受け入れていたんだ

最後の時
私の人目も気にせずに叫んだ声に
彼女は確かに起き上がり返事をした

二人きりの2日間
私は彼女と約束をした
『今度生まれ変わった時は絶対に幸せになろうね、その時もまた娘でいさせてね』

意識のない相手だったから
私は思い切り泣いて、もう随分と呼んだ事のない呼び方で彼女を呼んだ
『お母さん』

私の涙が途切れたのは親友からのメールがきっかけだった
訃報を事務的に伝えた後に親友から来たメール
『私絶対に行くからね。Nしっかりしなさいよ!あんたも『お母さん』なんだからね!』

自分の頼りない足元ばかり見ていた
心細くて前に進みたくなくて泣いてばかりだったけれど
私が頼りないともっと不安になる存在があった
私もお母さんだなんて当たり前の事なのに
親友に叱咤されて気付いた

この時
不安な足元が息子への礎に変わった気がする

母を失う事はなんとなく失恋に似ていると思う
いつも隣に居た人の存在感
「あ、これ言わなきゃ」と無意識に思い
もう伝えるべき人がいない事を思い出し心の中で苦笑する

もっともっと不安で悲しい事だと想像していたけれど
言葉は交わせなくなっても助言を受けることができなくなっても
いつも私の中に彼女はいる

もう一人私を裏切らず悲しませない魂が増えたと言う事
それが何故か心強くもある

想像を超える痛みの中で最後までモルヒネを使う事を拒み
病院関係者から「こんなに頑張り屋さんは見た事がない」と言われた訳が
「娘の涙を見たくない」と言う理由だと知った時
私が自分の病気で通院するたびに
主治医に「娘が身体を壊してまで頑張ってくれてるんだから私も頑張らないと」と言っていたのを知った時
不本意ながら『これで良かったんだ』と思った

苦しまなくて済む世界の住人になった彼女を快く見送ろう

そして
巡り来る次の世で再び彼女を『お母さん』と呼びたい
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